フリークスアウトのmsyのネタバレレビュー・内容・結末

フランツのキャラクターが秀逸すぎ、鋼鉄ジーグのジンガロの衝撃が蘇った…彼を上回るこんな悪役がまだ出てくるとは、この監督本物の天才やな…映画っていいなってつくづく思ったよ…！インドの創造神ラージャマウリ監督レベルに大化けして欲しいな。とにかくフランツ見ただけで元が取れてしまい、後半の荒削り感も込みで好きな映画だった。
未来が見えてしまうフランツの幻影が面白くて、スマホを手にするフランツの姿にはドキドキする、未来の曲をピアノで演奏するフランツもめっちゃ良い、敬愛する閣下のために考えついたことがフリークスの招集っていう思い込みとかはいじらしいし、血しぶきの敬礼に至っては最高すぎて私も鼻血飛びそうだった、かようにフランツばかり描写が手厚く肝心のファンタスティックフォーは本当に荒削りで、最後の暗がりでのバトルには全然納得いかなかった。誰が誰か分からないし。イスラエルも助からんのかい…ってなったし…せっかくのゲリラ隊の皆さんも急に出てきた感あったし。ほんと後半ドタバタだった。マティルデに結構イライラしたし。
それでもフランツ以外にも見どころはたくさんあって、特に素朴な出し物のサーカスが突如戦火に見舞われるオープニングは強烈なメッセージを心に残した。

編集しなおしたらどうかなとか思うけど、フランツの尺はこれ以上切ってほしくないし、やっぱりこれでいいんかなって思います。