虫を操れるアルビノ男、全身毛むくじゃら怪力男、ちっちゃい磁石男、電気を操る少女はサーカス団として民衆のご機嫌を伺っていたのだが、第二次世界大戦の影響で父と慕う興行師とはぐれてしまう。そして一行はベルリンのサーカスに身を寄せるのだが、そこはヒトラーに陶酔する6本指のナチ男が超人軍団を結成するための闇の施設だった。果たしてどうなるサーカス団員達！な話
超人的な特技を持ってるけど社会のはみ出し者としてサーカス団員をやってる奴らが団結して巨悪を倒すというかなり分かりやすいイタリアのアクション映画。しかも敵が超人軍団を作ってヒトラーに献上するためにサーカスでおびき寄せてはポケモンのように個体厳選をしている未来予知もできる6本指！！日本の少年マンガのような友情・努力・勝利の要素を全てぶち込んでくれる激熱ストーリーは必見です。「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ。」の監督なので日本人が喜ぶジャパニーズカルチャーに強いのかもしれないですね（ちなみに鋼鉄ジーグの方もめちゃめちゃ面白い）
本音を言うと特殊能力を使ってもっと気持ちよく敵をなぎ倒して欲しかったものの、ぶつかり合いながらも家族のように支え合う4人の奇人のキャラクターが良いのでまあオッケーかな。それよりも6本指の男がかなり良い！軍人として不適格の烙印を押され6本指のピアニストとしてサーカスで燻り、軍人キャリアもある兄と比べられ、その劣等感を跳ね除け超人軍団の結成することで滅びゆくナチスを救いたいという思いが暴走してしまうというヴィランとしてかなり完成されてる造形でした。無駄な贅肉のない引き締まったベストボディのようなおもろアクション映画でした。敬具
