クリーム

フリークスアウトのクリームのレビュー・感想・評価

フリークスアウト(2021年製作の映画)
3.9
ダークファンタジー。ちょっと気になる所もあったけど、面白かったです。ちょっとギレルモ·デル·トロっぽくもある。そして、ポリコレが騒がれる中、活躍するのはフリークス達。それぞれの特徴を個性として捉えていて気持ち良い。荒削りだけど楽しい映画でした。

第二次世界大戦下のイタリア。ある日、ナチスの爆撃でイスラエルの率いるサーカス団はテントを失った。団員は、電気を操る少女マティルデ(触れた者全てを感電させます)、虫使いでアルビノのチェンチオ、多毛症の大男フルヴィオ、磁石人間のマリオ。イスラエルは、彼等を連れてアメリカへ渡ろうと手続きに出かけるのですが…。



ネタバレ↓



4人は帰って来ないイスラエルを探しに行きますが、ナチス軍にフルヴィオ、チェンチオ、マリオが連れて行かれます。
取り残されたマティルデは疲れはて、反ナチスの市民兵達に助けられました。
その後、彼等がユダヤ人の乗った車を助けに行くのに同行すると車に乗せられていたイスラエルを見つけ、助けようとするも失敗。マティルデはベルリン·サーカスへ向かう事にしました。
そこには3人がおり、団長のフランツは彼らの異能を知って人体実験をしていました。
フランツ自身も異能を持ち、手の指が6本あり、未来を見る能力も備え、ナチスの為に戦える者を集めていました。
フランツはマティルデも捕え、3人と共に戦わせようとして失敗。
彼等を焼却処分にしますが、閉じ込められたマティルデが覚醒し扉を爆破させ逃げます。
4人は、イスラエルが乗っている列車を追いかけ、見つけ出しますが、ナチス軍と市民兵の戦いに巻き込まれます。マティルデを庇ったイスラエルは、再会したのに亡くなってしまいます。マティルデは再び力を解き放ち、ナチス軍を一掃。
そして、全ての力を放出したマティルデは、チェンチオと抱き締め会う事が出来めでたくカップルに。4人は新たな道を歩み始めるのでした。

気になったのは、フランツが、未来を見る時にスマホと現在の映像が出て来ます。あまりにも鮮明だし、スマホは違和感でした。そして、もう1つ、ベルリンサーカスから、人間大砲でフルヴィオ以外が空を飛んで脱出するシーンが、非現実的で醒めました。ファンタジーだけど、フルヴィオは馬で逃げてるので全員馬で良くない?そして、落下しても怪我しないのは、流石に…。
他は、楽しかったです。各々のキャラと能力が良かったです。虫使いが強いと思います。蜂を使ってアナフラキシーショックを起こさせれば、遠隔で殺せるし、火事まで虫を使って鎮火した。フルヴィオは、チューバッカにしか見えないし、マティルデの能力も迫力があって良かったです。これは、続きがあったらいいのにって思いました。
後、エンドロールのイラストも良かったです。
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