「私、母性がないの」
この台詞の破壊力がすごい。
女性は母性本能があって子煩悩、子育ては大変だけど最善を尽くしたいと思う、そんな"当たり前"を根本から崩していく。
例えば、女性の社会進出だったり男性の育児参加だったり、今まで出来ないとされてたことが出来るようになる"当たり前"の崩壊はあったけど、逆バージョンは新鮮でした。
ハイカーを家に上げるシーン、「何が幸せなのか」という問いに答えを出せているハイカーの姿にレイダは羨ましさを感じたんだろうな。
こういう作品のような、できないことややるせないことが起きる状況でも、愚痴を言っても何も変わらないんだから自分のベストを尽くす、という流れは個人的にすごく好きです。置かれた環境で咲けるように。そのほうが幸せになれると信じて。
