Netflix発で、アカデミー賞にもノミネートされている作品。
母親になれば自然と子供を愛するという常識に一石を投じるような作品で、育児ノイローゼとかの描写がリアルな感じで、なかなか面白かったと思います。
マギー·ギレンホール監督はこれが初めての作品ということですが、現在と過去が複雑に混ざりあいながらも、不思議と自然に見れる感じは、構成がうまいということなんだろうなぁという印象でした。
「パッシング」のレベッカ·ホール監督もそうですが、こういう新しい才能の監督がNetflixで作品を発表できるという環境は良いことだなぁと。
過去に娘を捨てたトラウマに悩まされていた主人公でしたが、最後の電話で一応ある程度ハッピーな終わりだったのが良かったと思います。
それにしても、コロナ禍で家族の時間が増えているからか、本作とか「マリッジストーリー」とか、「ドライブマイカー」とか、家族でいることの難しさを描いている作品が増えている一方で、「コーダ」とか「ドリームプラン」みたいに昔ながらの家族の絆みたいな映画も出てきている辺り、家族関係も良い方にも悪い方にも二極化しているのかなぁとか思いました。
