鹿shika

ロスト・ドーターの鹿shikaのレビュー・感想・評価

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)
3.8
夏休みにバカンスに訪れた女性教授。ビーチにいた1組の親子の娘が迷子になり共に探し、その若ママと仲良くなるが、自分も自分の娘たちのことを思い出す

これはすごいな、よくこの題材で撮ったな
ジェイクの実姉のマギーギンレイホールが初監督で色んな賞を取ったのと、題名だけでただ娘がいなくなるサスペンスだと思って見たのに、全く違った!

“母性の欠如“
子育ての楽しさよりも、恋愛感情や研究欲、それらの楽しさの方が上回り子育てが煩わしくなってく。
段々とその感情に理解していく女性のリアルさ
久しぶりに会うと好き、かわいいという感情があるのに少し時間が経つと「飽きた」と言わんばかりに家を出る。
この主人公に好意も共感も湧かないけど、リアルさがすごい。

主人公の会話や様々な描写的に、娘たちに対する罪悪感や後悔が見えるのもリアルだったんだけど
ラスト、娘たちの話し方を聞く限り娘たちはそこまで気にしてないんだろうな。という感想に至ったのがまたリアル。

自分的にここ伏線かなと思ったところが色々回収されなかったのは、自分の解釈不足でしょうか

そして主演のオリヴィアコールマンは寺島しのぶに激似で、実は私の頭の中はストーリーよりも寺島しのぶの名前を思い出すことに必死だった
鹿shika

鹿shika