牧場の中では一目置かれるが社交の場にはそぐわない男。
毛嫌いしていたひ弱なマザコン青年と距離が近づいていくが…
どちらかが何かを仕掛けそうな不穏な空気感が不安定な音楽と共に心をざわつかせる。
カンバーバッチ演じる、粗にして野だが卑ではない人物が魅力的でそちらに感情移入して観ていましたが、青年側の視点からだと印象がまるで違ってくると思います。
ラストシーンですべては終わったと見せかけてこの先も何か起きるのでは？もしかしたら過去にも起きたのでは…？という邪推も胸をよぎる。
だけどヘレディタリー継承の時も同じことを感じたのですが、考察をみてようやく完成度の高さに感心するものの観ている間あまり楽しくないんですよね…
なのでどこか不完全燃焼のような気持ちになる作品でした。
