このレビューはネタバレを含みます
音楽はよく、不協和音による怪しげな雰囲気が映画全体からずっと流れている。起伏があまりなく、終始何かが起きそうな雰囲気がずっと流れていて、ただドラスティックな何かが起きることもなく、すごい削られる映画であった。
本当にラストに突如として死人がポッと出て終幕という、終わってからかんがえると動機付けがちゃんとあったという、かなり難しい映画。
最後も死人が出た割に非常にサラっとしていて、???となっていた。
解説記事を見てようやく内容が分かった感じ。
かなり下馬評はよいのだが、ストーリーの重心がとらえられず、個人的には難しい映画だったなという印象。
なぜ殺すまでに至ったのか、母さんはいきなり生皮を売り払ったのか、フィルは結局どうありたかったのか、冒頭の弟いじめみたいな描写はやや長かったのではないか。などなど、あまり腑に落ちてないんだよな…。
同性愛者としての生きざまの話?でも殺されてるしな…。そんなに悪いことしてるわけでもないしな‥‥。母を守る子の決意の話という解説もあったが、だとしてもそれは意思を実行したクレバーな話でいいのか?
じゃないしなあ、ぴんと来てない