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パワー・オブ・ザ・ドッグのyukoのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.0
 とても評価が高い作品だったので、期待して鑑賞しました。 
地味に淡々とストーリーが進んでいくし、サスペンスと思って見ると、伏線が見え見えで、どこといって凄い作品とは思えなかった…が
 原作を読んでないので、よく分からないけれど、フィルがベネディクト・カンバーバッチで主演男優賞にノミネートされてるので主役なんだろうけれど、男色を隠して女性の存在を嫌悪して、ブロンコ・ヘンリーを愛しているただの男。
 一方ピーターは完全にサイコパスで、酒浸りで母親を困らせてたと思われる父親を自殺に見せかけて殺したのかも… 可愛い兎も次の瞬間 腹を切り開いて解剖。
 実は母親のローズもフィル殺しの共犯かも??
ローズが先住民に皮を渡してしまうのは偶然なのか?  
そもそもこの親子、酒浸りの医者を殺して手に入れた店の客で牧場主の兄弟に目をつけて、ローズは人の良い弟ジョージとまんまと結婚し、息子ピーターは自分の身体を張ってフィルをモノにし 信用させたところで、殺す!
フィルのいなくなった牧場を手に入れた。
ラスト、窓の外でキスするローズとジョージを見ながら薄笑いを浮かべるピーター…
 こんな見かたも有りかと思うと、ローズにキルスティン・ダンストを起用したのも納得。
犬は結局誰の事なのか?
色んな見方が出来るのがこの作品が優れている所以なのかしら。


 
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