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パワー・オブ・ザ・ドッグのreifのネタバレレビュー・内容・結末

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー監督賞を獲って、主演男優賞は逃したことを踏まえてのカンバーバッチ。人に使われてた方がいいですね、人がカンバーバッチに求めることに応えていた方がいいですね。野卑なやつ!(でもやはり歩き方が時々、目障り)。
話は文学で「ぞっとする」系、好きか言われたらうーん、となる。米国の奥底でドロドロしている怨念は、うーん、好きではない。そこからホラー映画など特異な文化が生じてくるわけですが、ド田舎の概念も日本と違うので「(自分には)わかってないんだろうなー」と思わされるのが好きではないのかな。あれはあれでアメリカ・ローカルに過ぎないのに、世界中の皆様に「みんなこうでしょ」と披露する無自覚に反感を抱くんだな。ヨーロッパにはヨーロッパのドロドロがある。根源的な恐怖は普遍的だけどほら、アメリカって歴史が浅い国だからさ…。

なぜか巨大なアメリカ dis になってしまった。カンバーバッチが全裸に泥塗りたくってただけで良しとします。フィルは可哀想だね、中途半端なインテリが虚勢を張って生きるのは痛々しい。彼だけが「ちゃんと生きてた」、そして敗れた。普通なら美しいと思うところなのに、ただ可哀想だ。監督と気が合わないのかもしれない。

(補足)監督はニュージーランド出身、製作は英国が筆頭の西部劇?ということで、↑のアメリカ dis は見当違いかも(書いてから調べる人)。西部劇でパワーゲームやるのって便利なのかな??
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