このレビューはネタバレを含みます
ずっと気持ち悪いのに後味がいいような
不思議な映画だった。
重く暗い淡々とした感じで2時間あるんやろ?と尻込みしていたけど
一章、二章と区切ってるのも上手いのか
いつの間にかさらりと観てしまった。
今、色んな映画やドラマだなんだで
刷り込まれてるから
「典型的な隠れゲイ」(言い方)って
すぐわかるんやけど
この時代でしかもカウボーイの中心的な人物で男兄弟でね、なかなかの設定。
わかっていても、少しづつ露呈していく描写が丁寧で良かった。
そん中でフィルに限らずなんか人間的にみんな黒い何かを持ってるような気持ち悪さがずっとある。
だからこれで淡々と終わっても悪くない気もしてたけど
ワーッて派手に転換させるわけでもなく
水面下で進んでいたことが流れで軽く隣に座るんだけど、それが驚きの展開。
でもよく考えればそういうことよね。
フィルに煙草吸わせるシーンが急に大人びてセクシーだったのは、そういうことか。
してやられた。
ピーターがとにかく魅力的だった。