監督はカンヌ国際映画祭パルムドール受賞のジェーン・カンピオン。
インテリだが荒くれ者の兄フィルと繊細で紳士な弟ジョージ。
ジョージがローズ(未亡人)とその息子を迎え入れたことにより、フィルの心は大きく揺れ動く。
カンバーバッチはやっぱりすごい!
第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞を獲得。
2022年度、第94回アカデミー賞では最多となる12ノミネートで賞レースを騒がせ、ジェーン・カンピオン監督が監督賞を受賞!(女性では3人目の受賞)
パワー・オブ・ザ・ドッグ=犬の力。
旧約聖書からの引用らしく
“キリストが十字架にかけられる”
それを預言したものだそう。
雄大な荒野が広がるモンタナで牧場を営む兄弟。
トレーラーの口笛のシーンが超印象的な兄・フィルはカウボーイたちを束ねる頭領(ベネディクト・カンバーバッチ)
強靭な肉体をもち、頭も良く冷徹。
弟・ジョージ(ジェシー・プレモンス、アメリカの大地康雄さん)は冷酷な兄とは対象的な繊細で優しい男。
真逆の二人は互いへのコンプレックス、嫉妬、執着にざわめく。
本作の大きなテーマである有害な男らしさ、間違った男らしさ。
静かに、大きく揺れ動く人間の心の機微を見事に描ききったジェーン・カンピオン監督、見事に表現しきったベネディクト・カンバーバッチ大先生はじめキャスト陣には本当に頭が下がります(大先生が全裸で走るシーンあり!?笑)
まさに新しいウエスタン。
NETFLIXの無限の可能性を見た。
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