くさむすび

アビエイターのくさむすびのレビュー・感想・評価

アビエイター(2004年製作の映画)
4.4
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』前のスコセッシ予習⑦。
見る前は気乗りしなかったが、見てみたらめちゃくちゃ面白かった。大胆な省略とかモロスコセッシだし、話の構成もヴォイスオーバーを用いていないという決定的な差を除いて『カジノ』にかなり近い。ヒューズとケイトと初めて飛行機に乗るシーンで、操縦桿をケイトに渡し、その後牛乳瓶で間接キスをするという一連の動作が彼の心情の変化を示していて見事だった。逆も然り、服を全て燃やすシーンも彼の内面をよく表している。異常なまでの飛行機へのこだわりと費やされていく莫大な資金が彼の飛行機愛を感じさせ、そして強迫性障害という病気による彼の苦労も見てるこちらも心苦しくなるほど伝わってくる。大好きな作品になった。
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