このレビューはネタバレを含みます
上の巻に続いて、これが人生初の歌舞伎鑑賞(映画館でだけど)。何の知識もないまま鑑賞。
・相変わらず桜姫が何を言っているのか分からなかった。
・前半の姫(遊女になる前)は、「あい…」「〜たも…」しか言わなくて観ていてしんどかった。現代の、自立した女性像とは真逆だったから見ていてしんどかったんだと思う。そこが姫たる所以なのでしょうが。
・残月と長浦のコンビが良かった。やりとり(掛け合い)が面白かった。
・清玄が姫に追い縋るシーンが怖かった。手の動きが生々しくてリアルだった。姫がお経本(?)をパラパラ〜とするシーンは見栄えして面白かった。
・遊女になってからの桜姫は、(公家感が抜けてないけど)声が低くて言葉遣いがちょっと荒っぽくなってて、前半のザ・姫って感じより好ましかった。衣装も好みだった。
・「あんたの枕はこれね(煙草の箱)」っていうやりとりが面白かった。
・姫と権助が寝転がってしゃべってる場面が良かった。
・最後、権助を殺す場面と、それが見つかる場面が圧巻だった。
・後半になるにつれ、桜姫が本当に若い娘に見えてくるのが不思議だった。
・見得?見どころになる場面は必ず2度停止するのが面白かった。それが絵になってる(様になってる)、見せ方が独特でおもしろいと思った。
・映画でもアニメでもドラマでも舞台でもなんでも、他の現代のサブカル?と比べて場の見せ方がゆっくりなんだなぁと思った。
・多分内容の半分も理解できてないんだろうけど、わからないなりに「すごいものを観た」と思えた。
・生まれ変わりとか、実の子が手元に戻ってくるとか(それは違うか)、仏教感があるなぁと。作品が作られた当時は今よりも仏教の思想が強かったのかな。
・歌舞伎を勉強したくなった。今度は恋愛要素のないものも観てみたいなぁ。