T太郎

ウィドウ 怪物の森のT太郎のレビュー・感想・評価

ウィドウ 怪物の森(2020年製作の映画)
3.3
932
ロシア映画だ。
ロシア(ソ連)映画を観るのは実に久しぶりである。

以前、勉強がてら「戦艦ポチョムキン」を鑑賞した事があるが、それ以来か。
あるいは、「惑星ソラリス」だったか。

いずれにしても、名作と言われる上記2作品しか観た事がなかった。
満を持して選んだ3作品目がこれである。

ホラーだ。
呪い系だ。

その昔、夫を殺害した女が村人からリンチを受け、全裸で沼に沈められたという。
それ以来、彼女の霊は森を彷徨い歩き村人たちを呪い殺してきた。
森に入ってきた者は二度と外に出る事はできないのだ!

そんな言い伝えがある森が舞台である。

この作品は、行方不明者の捜索でこの森に入った救助隊員たちの恐怖と絶望の物語だ。

評価は異様なほどに低いが、なぜなのだろう。
私は結構楽しめた。

私がホラー映画に求める物は恐怖である。
恐ければ全て良しなのだ。
細かい粗などは全く気にしない。
ワカチコ精神のなせる業であると言えよう。

私をチビらせる恐怖演出さえあれば、ホラー映画として及第点なのだ。

この作品はどうか。
残念ながら私をチビらせるほどの恐ろしさはなかったようだ。

だが、どうか気を落とさないでいただきたい。
私は鋼の精神を宿した男なのだ。
ちょっとやそっとのホラーではビクともしないのである。

ではなぜ、私がこの作品を評価するのか。
単純にスリラーとして楽しめたからである。

恐くはない。
恐くはないがドキドキはする。
今何が起きているのか、次は何が起きるのか。
派手さはないが、観客の興味を引きつける演出に私も惹かれたのである。

まあ、一瞬たりとも眠気を感じなかった事は確かだ。
これは実に賞賛すべき快挙だと言えよう。

なぜなら、私は常に眠気と戦っている男だからである。
ご飯を食べた後は特にそうだし、車を運転する時は命がけの戦いだ。
最も激しく戦っているのは仕事中である。

そして、今も戦っている。
まだお風呂にも入っていないのに眠くて仕方ないのだ。

だめだ・・・
負けそうだ・・・
わ、私とした事が・・・

そんな作品である。
(全然違うよ)
T太郎

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