Kyasarin

土を喰らう十二ヵ月のKyasarinのレビュー・感想・評価

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)
3.3
シネスイッチ銀座にて
大好きな映画館のひとつ。
本当はもっと早く鑑賞したかったけど滑り込みセーフ
お松さんと土井先生が好きなので。
ジュリーはリアタイでご活躍は存じ上げないので田中裕子さんのご主人様、という印象。存じ上げないからこそ、そのまま思ったことを書きますね。

The ていねいな暮らし!!を極めた最終形態なのかな、全て自給自足、お金が無い訳ではなく、好き好んでその生活をしている。うちの実母も全くそうで、家では家電も少ないしずっと鍋でご飯食べてるし肉はほぼ食さず野菜中心。そういう人ってね、痩せてるんですよ、無駄な脂肪がついてない。でも沢田さんはお腹ぽっこり。先ずそこが不自然だったかなと。あそこまで極まれりな食生活してる人があんな体型かな??ってずっと気になってしまった。
でも私は手フェチなので彼の手はとても良いと思いました。でも真冬の長野の山中で水仕事はそら心臓止まるわなと思いました。

お松さんの真知子さんは天真爛漫の都会女子でしたがそのまんま?みたいでお芝居してないのかな?あと手つきをわざと上手くしないでしてるのかな?とぎこちなさが感じられました。都会女子のおっしゃれな編集者かっこよ。。特にラストの真っ赤なセットアップ?はやたら浮いてるな、ナメコ取りに行くのにその格好??て思ったけどツトムさんと隔たりを表現してたのね。
大人の関係。もっとお松さんの感情の変化のお芝居見てみたかった気もするけどま、いっか。

アクセントの尾美としのりと西田尚美はイヤらしさが抜群に良い。いつも良い人の役(比較的?)してるからムカつくんだけど本気ではムカつかない(笑)

祭壇のくだりとか笑っちゃうしエキストラ?のオバチャン達の絶妙な芝居の下手くそさもわざとなのかもなと思っちゃう。良い意味でね。あとリンゴ農家の人も(笑)

料理監修はパーフェクトで流石土井先生だわと思った。あんな暮らししたい。と言うか誰か作ってくれ(実家に帰れば出来るけど)あとひとりで暮らしている実母や義母を思い出してしまった。


一番のナイスアクターは、さんしょ🐕だと思う。犬かわいい。ご主人様をずっとずっとひたすら待ってるさんしょホント健気。バカ犬じゃないよ!!!

ちゃんとした食生活だいじ。

見た後、皮が少し残った里芋を焼いて、熱燗流し込みたくなったし、ほうれん草の根っこと芹が食べたくなった。

そして、次の日お味噌汁炊いて梅干しとほうれん草のお浸しで朝ごはん食べた。


究極の丁寧な暮らし。かと思いきや死生観もちゃんと描く。
ほんわかなように見せかけて、死生観ちゃんと描くのは「川っペリムコリッタ」とも共通しているなと。
印象に残った台詞は、
一度死んでみるのもだいじ。
明日も明後日も、と思うとつらいが一日をちゃんと生きることを念頭に置くと気分が変わる、みたいな。
ほんとそうだなと思った。



一日をしっかり生きられればいいのよ。


映画にはいつも何かしら教えられる。


ツトムさんが作ったご飯が食べたいよう。
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