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鬼が笑うのnanaのレビュー・感想・評価

鬼が笑う(2021年製作の映画)
3.8

「恋するけだもの」「ひとくず」を思い出した。

1度罪を犯したらどこまでも落ちて行く。

弱い大切な人を守るための行為。

社会的には許されないが、この主人公は善人なのに常に「悪者」として生かされる。
「悪者」は「弱者」として普通と言われる人間に徹底的に餌にされ虐待される。

やり切れない思い、理不尽、それでもここで働かなければ生きていけない。

周囲と違う「異質」
外国人労働者への暴力は最近テレビのニュースにもなったばかり。
こちらも家族の為に理不尽な扱いに我慢をしている。

心の悪者、こいつらを罰する法律が出来ればいいのに。

追い詰められた「善人」のラストは賛否が別れると思う。
かなりの問題提起の作品でした。



~~~舞台挨拶~~~

監督
辛いと言われるけれどエンタメ作品。
テストから熱い芝居が広げられていた。
自死に対して肯定している訳ではない。
自死は身の潔白という意味もある。
価値観の天秤、何が正しいかは決めつけないで欲しい。


半田さん
監督が「老人ファーム」で到達出来なかったところを全部出した。
1回役に入ったらその状態をキープするために家に帰ってからも役になっていた。
演技している時しか幸せを感じられない。
石川一馬は自分の人生だから不幸とは思わない
どこまで切っても悪い事は出てこないという決断、決意という解釈。



梅田さん
自分とはだいぶ違う役。
やれるか迷った。



鳥居さん
何をしでかすかわからない
見ていて心地よかった。
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