健一

ベルファストの健一のレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.0
シャンテでの嬉しい先行上映😊!

アカデミー賞授賞式前に本作が観られるのはなんとも嬉しい限り。😆
7部門でノミネートされた本作。
ケネス・ブラナーの自伝的作品なのだとか。彼の少年時代を描いているのかな?

超才人!無冠の帝王、ケネス・ブラナー。
これまでアカデミー賞に 作品(製作)賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、脚色賞、短編実写映画賞と。
実に7部門にノミネート経験のあるケネス・ブラナー。
こんな人、今までいた?
とは言え、今まで一度も受賞したことのないケネス。
奥さんだったエマ・トンプソンは30年前に既にオスカー女優となり 超売れっ子&大スターに。
あっさり追い越されてしまったケネスとは関係がギクシャクしてしまいのちに離婚。
『そろそろケネス・ブラナーにもオスカーを!』
なんて思っていたら もう30年も経ってしまいました。😅😰
本作ではせめて脚本賞ぐらいはあげてほしいな。😃

さて本作!
とても心温まる素晴らしい作品でした。
私の大好きなモノクロ作品、見やすい98分と『重たそうな作風』っぽいが 力(りき)まずスンナリ入って行けました。

ただ。
私の2019年度のNo. 1作品の「ROMA/ローマ」にとてもよく似ている。
モノクロ作品、監督の自伝的作品、監督の故郷愛と。共通点が いっぱい。
本作も素晴らしい作品だったが、正直「ROMA/ローマ」には遠く及ばない。

あと。
鑑賞前に サラッとでも『あらすじ』を読んで時代背景や北アイルランド、ベルファストの激動の時代の知識を頭に入れてから鑑賞すればよかったと少し後悔。
そうすれば もっと深く本作に感動出来たのかもしれない。

とは言え。
宗教的な考え方の違いで 平穏だった日々が突然の暴動により悪夢へと一変してしまう恐怖は連日ニュースにて衝撃的な映像と共に報道されている今のウクライナ情勢と重なり見ていて心が痛む。
ある意味。『今、見るべき映画』だ!

本作が世界的に評価されている点はそんな辛く厳しい時代を『汚れなき少年の眼線』から描いているからなのでは。
突然、暴動に遭遇し恐怖におののく少年バディ。
愛する故郷(ベルファスト)を離れるか 残るかの選択に迫られ戸惑うバディ。
それとは裏腹に 好きな女の子をいとめるにはどうしたらいいのか。
大好きな映画、クリスマスシーズン、漫画本を楽しむごく普通の少年。
この少年を中心に物語が進んでいくのがなんとも心地よく片意地を張らず作品を楽しんでいられる。
そこがなにより本作の凄いところ。
少年を演じた男の子もとっても可愛らしくて愛着が湧く。
あの『空きっ歯』が かわいい。
洗濯洗剤を抱えながらお母さんに問われた質問に答えるアンサーが最高!!!😂

明日から全国公開。
意外にも 見やすい 作品なので気軽に劇場に足を運んでほしい。


2022年 3月24日 先行公開
TOHOシネマズシャンテscreen 2
💺201席
客入り 8割以上埋まってた。

先行上映&一日2回の上映なので、覚悟はしていたが、やはり混んでいた。😅
健一

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