ケネス・ブラナーの半自伝的作品、予告編で気になっていたので祖母と観賞。
北アイルランドにおけるカトリックとプロテスタントの対立とその中で生きる家族描く。
祖父、祖母を演じたキアラン・ハインズとジュディ・デンチが各所で評価が高いですが、個人的には主人公の両親を演じたカトリーナ・バルフとジェイミー・ドーナンも素晴らしいと思った。
カトリーナ・バルフは初見。ずっと観たくて観れていない「アウトランダー」に出ているらしいのでこれでまた一つあのドラマを観る理由が増えました。
ジェイミー・ドーナンは新しい一面が見れたという感じ。もっとこういう役やってほしい。
ほぼ全編白黒ですが映画のスクリーンや舞台の演劇など時々色が入る部分があった。ケネス・ブラナーは自分が生きた当時のベルファストの記憶を思い起こすため灰色と白黒にしたと語っています。こうしたことで色のある部分の輝きが強調されて、小さな子供の目にそれらがどれだけ輝きを放っていたかが伝わってくる。
ジュディ・デンチ演じるお祖母さんのメガネに移ったスクリーンが光を放っているのもいいなあ。
北アイルランド問題の難しさと主人公の周りの人の温かさが程よいバランスで共存している作品。ケネス・ブラナー脚本賞おめでとうございます！
