ケネス・ブラナー初監督の作品で、自伝的映画で、アカデミー賞でもたくさんノミネートしたとのことで、(脚本賞おめでとう)
観るべき理由が多いな!くらいの気持ちで鑑賞。
美しくて儚くて優しい映画だった…🥲
日本馴染みのあまり無い、宗教による分断。
幼少期、街のみんなが顔馴染みの平和な街が、宗教の違いから暴徒によって破壊されていく。
実際に50年くらい前にはこんな事が起きてたのかと思うと胸が苦しくなる。
学校に行って、宿題をして、初恋をして、映画が好きななんてことはない普通の少年の日常のすぐ隣に、宗教の違いってだけで命の危険があるなんて。
それでも父親から息子への、宗教は関係ないと諭すシーンも良かったし、
おじいちゃんおばあちゃんの、孫への言葉も良かった。
シーンの切り取り方が美しくて、より一層胸に刺さった。
愛の底には、憐憫がある。
なんて深くて良い言葉なんだろう。
この言葉がこの映画の本質な気がして、ずっと心でこだましてます。
ベルファストという街で命を落とした人、
去った人、残った人。
それぞれの思いが溢れてて受け止めた時、涙を流さずにはいられない作品でした。
全然うまくまとめられないけど。