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ベルファストのひでのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
3.5
確か 小学校4年生が5年生だった時 のこと。 クラスには 阪神タイガースファン読売巨人軍ジャイアンツファンの二大派閥があった。お互いにいがみ合い大きな問題になった。喧嘩にもなった。タイガースファンはジャイアンツの嫌なこと、ジャイアンツフアンはタイガースの嫌なとこ。お互いが罵りまくった。私は平和主義だったのでタイガースファンであったがお互いから一線置いていた。 そんなある日 教室ではグループ分けがあって 私はジャイアンツ 派の グループの1人に 配属 になった。回りはジャイアンツファン4人。女の子5人。肩身が狭かった。案の定いじめられた。でもイケメンだった私は女の子に助けてもらった。こんなクラスは嫌だった。学校には我慢して通った。
グループで活動していくうちジャイアンツ派の1人と打ち解けるようになった。ある時から皆サッカーに打ち込むようになりいつの間にか野球の派閥はなくなっていた。嘘のように皆仲良くなっていた。やがて私はグループのひとりの女の子(虹子:仮名)に恋をした。いつも一緒に帰った。家にも遊びにいき、デートもした。大好きな場所になった。でも私の親の都合で遠くに引っ越すことになった。泣いて拒んだが無理だった。虹子との別れ、せっかく打ち解けた友達、そして平和になったクラスの仲間。お別れの日恋した虹子が送りに来てくれた。「遠くに行っても会いに来て、私は忘れないわ。」と手を握ってくれた。やがて私は車に乗って新天地に向かった。

三年後、電車を使って皆に会いに来た。友達は引っ越しでバラバラ。ここに住むものは皆無だった。風のうわさで虹子は住んでいた。家まで行って呼び鈴を鳴らした。虹子が出てきた。

「虹子、久しぶり」
と声をかけた。虹子から出てきた応答は

「はあ? どなた?」

いろいろ説明して思い出してくれたが忙しいからと家の中に入って行った。
私はその時にできた円形脱毛が今も治っていない。

ケネスブラナーの回顧録の映画だか私の甘酸っぱい少年時代を思い出させる。
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