あちぴろ

ベルファストのあちぴろのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
3.8
本日2本目は俳優としても監督としても数多くの名作を残すケネス・プラナー脚本・監督作。
2022年のアカデミー賞作品賞ノミネート作品。(同年最優秀作品賞は「コーダ 愛のうた」)


時代設定は1969年とさほど古くもない。
なのだが、モノクロ映画にした事で質感が生まれている。
時折テレビや映画の画面はカラーになりそのコントラストがかなり効いてる様にも思う。


アイルランドにある【ベルファスト】。
街の人たちは誰もが優しく、誰もが知り合いのような温かい街。そこで暮らす貧しいながらも祖父母や母、兄と共に暮らす9歳の少年バディ。イングランドに出稼ぎに出て2週間に一度帰る父の事も大好きな少年。
映画や演劇に興味を持ち、クラスメイトのキャサリンにも恋をして隣同士の席になる為に勉強も頑張る男の子。
そんな幸せな街とバディに、キリスト教のカトリック派を糾弾すべくプロテスタント強硬派による暴徒が起こる。
少年バディの目線で追う家族のお話。

バディの祖父役キアラン・ハインズ、祖母役ジュディ・デンチ共に優しく、老夫婦になっても愛し合っている二人が美しい。その演技も助演女優賞、助演男優賞にノミネートされていたので頷ける。
ラストの祖母の言葉はとても良かった。
母役のカトリーナ・バルフが美しい😍

音楽がどの曲もとても良くてOSTあったら欲しいくらい。
いい音楽、いい映画でした。
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