すごくもどかしい気持ちになった。
タジオを演じたビョルンの輝きが、盛り上がる大衆が、彼の自己肯定感を上げてくれるほど、彼は単純な人ではない。
繊細さ、知性、高いモラル。
それらが彼を苦しめる装置となってしまうような社会の構造、彼を取り巻く環境、犠牲者であるのに、常に内省して、肩身狭く見えた。切なかった。
｢美貌｣というものを、己の外見からすべて取り払ってしまいたい、そんなふうに感じさせる、今の風貌。
弱々しく、全体的に｢幼さ｣が彼にはあった。
でも、大人にならなくてもいい。
心が綺麗ならいい。
素敵な娘さんとの信頼関係が、続くといいなと思いました。
