雨宮はな

ワース 命の値段の雨宮はなのレビュー・感想・評価

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
4.0
この映画を観て「私はいくらなんだろう」と怖いもの見たさで計算したくなった。
他者を懐柔するには先に折れること、じゃあ何のためのルールなのかとも思えてばかばかしく感じられもした。

興味深かったのは被害者が2タイプに分かれたこと。
不満の出方が富裕層かそうでないかで違う。
富裕層は「自分たちは価値ある人間だ」と言い、
そうでない人たちは「誰もが同じ価値だ」と言う。
不法移民たちは「価値があると思ってもらえるだけありがたい」って感じかな。

この映画や当事者たちには「受け取れるか否か」と「算出された金額」で表されていたけど、これは今も変わらずそのまま問題視され続けている。
特に同性カップルのケースは非常に分かり易く描かれていた。
今後、日本にも増えるであろう事実婚や「親と不仲」などの様々なケースを考えると、コロナもあったことだし公式の遺言状を用意すべきだと間違いなくいえる。
雨宮はな

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