azs

ワース 命の値段のazsのネタバレレビュー・内容・結末

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、それらを見分ける知識をお与えください ニーバーの祈りを知ってからたまに心の中で唱えたりします。神様がいるかは知らんけど、願望程度にお願いするくらいはいいかな、と思うので。

淡々と淡々と仕事をする人の映画を見させられているのかと思いきや、バッチリ最後の1時間ほどは見応えアリアリの映画でした。この映画では、「変えられるもの」は主人公の仕事に対する態度や責任感で、「変えられないもの」は9.11が起こり、大切な人たちはもういない、という事実ですね。悲しいけど死んだ人は甦らないし、その人たちを数字にするのはめちゃくそしんどいし、相対的にその数字に大きい小さいがあるのも事実で、残された人たちにだってそれぞれ事情があるもんね。問題を1つ1つ解いていくのは大変だし面倒だし誰かを傷つけることもあるし、本当に大変だったと思う、でも、人間の情熱で変えられるものは結構あるんだね、と思いつついまだに仕事を続けられている方に敬意と感謝と世界の平和を祈りつつ感想はここで終わりにします。
azs

azs