麻菜

ワース 命の値段の麻菜のレビュー・感想・評価

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
4.0
2001年9月11日に起こった、アメリカ同時多発テロの被害者と遺族救済を目的とした、補償金プロジェクトを束ねた弁護士の実話を映画化した社会派ドラマ
あの日、ビルが崩れた
神にも、アメリカにも、何も委ねることはできなかっただろう
彼らはみんな、母を失い、耳飾りを失った
父を失い、声を失った
地図を失い、正気を失った
人生をいくらに換算するのか
哲学の話ではなくあの時は、数字で示さなければいけなかった
神にさえできるのか分からないような大義
それを、宗教家ではなく法律家が行った
公平など存在しない
けれど、7000人が計算式ではなく敬意を求めた
今も闘い続ける遺族、被害者がなるべく早く救われる日が来ますように
麻菜

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