極力説明を排して語られる一女性の半生とト或る特別な1日。恐らくは彼女が作家になった三つ目の出来事。
全編に漂う諦観と厭世観。主にコリン・ファースとオリヴィア・コールマンの夫婦が醸し出している(余談ながら予告を観た段階ではこの二人は特別出演枠で顔出し程度だろうと思っていたのだが、出番は少ないながらもメインキャストだったので驚いた)。
特にオリヴィア・コールマンはセリフも少ないのに強烈な印象を残す。やっぱり上手いね。
展開が唐突過ぎる所も正直有ったのだが、余韻の残る良い作品だった。失われて行く物へのレクイエム…。
…ただ実在のに人物でも無いのに現在の老女パート要る?とは思った。