てぃだ

帰らない日曜日のてぃだのレビュー・感想・評価

帰らない日曜日(2021年製作の映画)
3.0
「天涯孤独は幸福だ。
何も失うものがないから、
それがあなたの強み。」

そんな考え方もあるのかと
ついつい考え込んでしまう。

オリヴィア・コールマンのこの
言葉に触発されたように
第二の人生を歩み出した
女の半生

みたいなストーリーを大まかに言えば
そんな感じの構図になっていて
映画の宣伝とちょっと違くないかと
思いつつ
結構複雑な構成を織り交ぜながら
物語は進んでいく。

ちょっと何処と無く
シアーシャ・ローナンの「つぐない」を
思い出すんだけど
あそこと違うのは
転換期となった「あの日」が確かに
主人公の人生に大きな影を
落としてはいるものの
決して贖罪的な思考や
罪悪感みたいなことで人生を
歩み始めたわけじゃないということ
(たぶん)

「私に傑作を書かせるために
私の男たちは死んでいくわけ?」

と冗談混じりなことを言ったりするけど
強ち間違ってないのかも
しれない。

喪失の受け止め方は人それぞれで
語ると言う行為で主人公は
生きることを決めたと
そう言うことなんだと思う
てぃだ

てぃだ