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ちょっと思い出しただけのnのレビュー・感想・評価

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
3.8
「新しい今」がある以上、過去を蒸し返したり過去に浸ったりする事は決して美しいことではないと思っていました。それは今の自分も今の自分の隣にいる人も否定することに繋がると。
でも、真逆で、過去の自分を慈しむことが出来てはじめて今の自分を大切にしたいと思えるんだとなと気付かされました。
”過去があるから今の自分がある”
言葉では分かっていても今までは中々腑に落ちず、
振り返ると圧倒的に後悔のほうが多い私にとって、過去を認めるというのはとても難しいことでした。
でも映画をみた今日だけは、過去を無かったことにするのではなくしがみつくのではなく、今までの人生に感謝しようと思えました。
少しずつそう思える日が増えていくといいなと思います。
それから、自分の大切な人の過去にも寄り添える人でありたいと、そんなふうに思える作品でした。

結局愛ってなんだ?
と作品を見て、もっと愛の定義が広がった気がしますが、
大事なのは愛に向き合うことなんだと思います。
私が考える愛へ向き合うとは、
自分を認め、自身に嘘つかない事です。
自分を認めることが出来て、はじめて相手に向き合うことができると思います。
自分を認める=過去を認める 
人間関係において少し感じてた息苦しさは、この部分が足りなかったのかなぁと思ったりもしました。

良くも悪くも日々変化していく愛を
きちんと受け止め、受け入れていくことができれば、これからの人生がもっと明るく生きやすくなる気がしました。

この作品に出会えてよかったです!
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