祭

ちょっと思い出しただけの祭のレビュー・感想・評価

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.0
夜にしがみついて 朝で溶かして

クリープハイプ尾崎世界観の「ナイトオンザプラネット」に着想を得て、松井大悟監督によって作られた作品。

照生(池松壮亮)と葉(伊藤沙莉)の6年間の関係を、毎年の7月26日を切り取って描かれている。

この、7月26日ってのがいい。
また会話や映像から物語を推測するのがいい。
少しずつ変わる二人の空気感が、妙にリアルで、可愛らしくていい。

水族館に忍び込んで、お寿司食べたいなんて冗談言ったり、一つのケーキを二人でイチャイチャしながら食べたり。

私の母は、60近いけど、未だに若い頃に父にもらった手紙を大事にとっている。
もう全然仲良くなんかないけど、大事にとっている。

「ちょっと」の思い出が、とっても大事なのかもね。夜寝る前にふと思い出して、朝になるとふっと忘れてしまうようなね。。

また見たいな。。。
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