最近こういったエモ映画が増えているのか
自分が好んで見る様になったのか
いずれにせよ、評判通りの良作だった。
どんなに辛い終わり方でも、思い出すのって良かった記憶なんだよなあと。
あくまで2人の回顧録であり、ジワジワ心が離れていく部分等は敢えて割愛しており、思い返す記憶に焦点を当てていた気がする。
たとえ今幸せで何の問題もなく大切な人と生活出来ていたとしても、
もしかしたら瞬間風速的な幸せのベストワンは人それぞれ思い当たる所があるのかも。
破局の原因になったと思われる彼女の不満を補填する様なわかりやすい性格の男が余計にそう思わせる。
大切な記憶をある日少しだけ思い出し、ノスタルジーに浸る。
確かにあったその時間の尊さを感じ取れる。そんな映画。
別にタイムスリップして、過去を変えたりするわけでもなければ、
今すぐ走ってその人の元に向かう訳でもない。
ただ、たまにちょっと思い出して、違う選択を取れていたらどうなっていたのかと夢想する。
今の自分を構成するかけがえのないあの時間。最後のダンスシーンはジーンときた。
最後に。
タクシーの中では、
騒がない様に気を付けます。