余韻ヒタヒタ…
しんみりと涙…。
もう8月になってしまったけれど、ちょうど今ぐらいの季節の映画ですね。
私が観たのが7月の29日から30日の深夜。
夜中にシッポリと観る映画として、これ以上、ピッタリな作品ってあるのかなー?!!
池松壮亮、久々に見たなー。
しかも髭が無い…。
最初は、少し設定を飲み込む事が出来無かったけれど、
7月26日
池松壮亮演じるテルオ(照男)の誕生日の1日を描いていて、
その"7月26日"という1日を過去に遡って描いてある作り。
タクシードライバーの仕事をしている伊藤沙莉演じるヨウ(葉)
と別れた後から、別れ、幸せだった日々、付き合ったキッカケ、そして出会い。
と遡って行く。
ジムジャームッシュの"Night On Earth"
のウィノナライダーを真似して、
テルオを助手席に乗せて、
ガムを噛みながら煙草を吸うヨウ。
2人は笑い合う。
劇中にもナイトオンアース(ナイトオンザプラネット)のウィノナのシーンの映像が流れて来て
「あなた、女優にならない?」テルオ
「私にはシッカリとした人生プランがあるの。整備工になって、その後は結婚して子供を持つのよ。」ヨウ
セリフを真似して笑い合って
テルオの誕生日ケーキの生クリームでベトベトにして笑い合って…。
男の人がみんなそうでは無いけれど、
もう、テルオは自分の(身に起こった)事でいっぱいいっぱいでヨウの事まで頭が回らない。
誰かに打ち明けたって気持ちは決してラクにはならない。
男の人は二つの事を考えられないのです。
でも、女(ヨウ)は、一緒に乗り越えて行きたかった。
テルオひとりで抱え込んで欲しく無かった…。
「私がどれだけ心配したか分かる?」
の言葉さえ、テルオにとっては、頭の中に入り込む隙間が無いほど。
ここ、激しく共感しました😢
あんなにお互いが大好きなのに、なんでそんなふうになってしまうのだろうね…。
そこを乗り越えていけたら…なんて、もう過去の事。
告白のシーン。
タクシーの運転手さん、Good Job👍でしたね☺️
「言えるうちに言っておいたほうが良いでしょ?」って。
言わないでも察してくれよ。
言わなきゃ分からないでしょ?
ヨウはナイトオンアースのウィノナに憧れてタクシードライバーになったのかな?
"酔っ払いを乗せるのは誰だって嫌だよね"
テルオの告白通り
伊藤沙莉ちゃんが魅力的で、白くてポヨヨーンって弾けそうな肌と
笑顔と、すぐに吹き出しちゃうところと、
そして、ハスキーな声、ドスの効いた声。
魅力的でしたー!!
テルオの部屋も素敵でした。
窓の大きさとか…
ラジオ体操と植物の水遣りと、猫にキャットフードをあげて、仕事に出かけるところ。
ヨウが居なくなっても続いて行く…。
東京の夜景も良かったですね!!
私にとっては、これもとても大きな要素かも。
アパートの屋上からヨウが景色を眺め、テルオに言う。
「みんな生きているんだね。」
タクシードライバーであるヨウの夜のタクシーから見える東京の景色も。
こんなふうに、大袈裟では無い、人生の一部を切り取ったような作品が私は好き!!!
ちょっとね…この日になるとね…
ちょっと、思い出してしまう。
ちょっと思い出しただけ…
今、この季節に観れて良かったです。
以下…。
永瀬正敏さんの存在の意味。
ゲイバーのママの國村隼人さん。
バーの常連の成田凌
テルオの先輩の市川実日子
が脇を固める。
尾崎世界観さんの存在…に気付き思い出したテルオ。
あー、そういう事か…。
って、ニューヨークの屋敷さーん!!
ビックリしたわ😄
新婚さんですね。
好きなコンビですよ。