途中で、やっと、そういうことだったのか、遡っていくのか、と気付く。
照生(池松壮亮)と葉(伊藤沙莉)が出会った頃の後半より、その後の辛さや懐かしいことを思い出す顛末を描く前半と、“ちょっと思い出しただけ”という、まあ、よくこういう、ちょっとだけれど、強烈な思いのタイトルを付けたな、という最後の所が、まあ、良かった。
池松壮太と伊藤紗莉が、まあ、良かったし、尾崎世界観の音楽も。
「ナイト・オン・ザ・プラネット」は、ウィナノ・ライダーが美しく、ジーナ・ローランズも良かった。が、ウィナノ・ライダーが美しい女優にしか見えず、むしろ、伊藤紗莉の方が、初心の運転手に見えた。だから、伊藤紗莉は良かったかも。
松井大悟監督作は初めて、他の作品はどんなだろう?(2023.8.18)