すごいおもしろかった。
伊藤沙莉ちゃんもともと好きだけど、さらに好きになった。
自然すぎる演技の天才でしょ。
アドリブなのか?っていう数々のリアクション。池松壮亮も自然で、そこらへんにいそうなカップルにしか見えなかった。
しかし、いそうでいない。池松壮亮は立ち姿かっこいいし、沙莉ちゃんは、小鳥みたいでめちゃかわいい。
出会ってすぐからの掛け合いがユーモアに富んでいて、あぁもうこの二人がずっとうまく続けばいいのにと願ってしまう。でもそれは叶わないのだと知りながら話をみる、そこにこの映画の切なさがある気がするー。
だって時系列は遡る。二人が一緒にいないところからはじまってて、どこからすれ違ったのかとそっちを追うの…。
すれ違いかはわかんなくて(子どもがほしいってことで、それは多少はあるけど)、ただ息が合いそうな二人だってだけでは、"この先ずっと"を共にする絶対の理由にはならないんだなという学び。
でも、このときは二人、確かに楽しかったんだよなぁ…。
家でケーキを食べながら映画見たり、
アパートに鍵かけていつもの道を2人で下り、角のお地蔵さんに手を合わせる。
夜のタクシーからみた景色。
舞台の風景と、ダンス。
なんでもないことが、急に思い出すと鮮やかに輝いて感じられる。
あの時を取り戻したい、っていう強い執着じゃなくて、あの時、あんなことあったな、ってふと思い出してはまた日常に戻る。人生の数ページが強い彩りを持って振り返って覗かれるのを待ってる。
みたいな。
ゆっくり見られてよかった…(コロナ療養中)。
音楽もよかった。
クリープハイプ、他のも聞いてみる。