スちん

私は貝になりたいのスちんのレビュー・感想・評価

私は貝になりたい(2008年製作の映画)
3.5
理髪店を営む中居正広演じる主人公が、戦争へ加わって行く事・その戦争に加わった結果起こってしまった悲劇であると感じた。

職業軍人ではなく一般市民が赤紙で招集されると、当たり前だが身分が1番下である。
本作中ではその位を牛や馬と同等の位と称しているのが、とても印象的だった。あと上官からの命令は天皇陛下からの命令と言う考えにもとても驚かされた。

、、、その牛や馬の身分のものが、上官(天皇陛下から)の命令された事が実際自身の判断で断れるとは到底思えない。戦争時代が身分によっても、考え方によっても、理不尽極まりない事が改めて考えらせられた。

今の時代にも、そういう考え(会社で上司の言う事は絶対、身分の低い者は絶えるべき)と言う考えがあると思う。歴史は繰り返してはいけないと今作を通して改めて感じた。
#私は貝になりたい
スちん

スちん