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赤いハンカチのbluetokyoのレビュー・感想・評価

赤いハンカチ(1964年製作の映画)
2.8
連続テレビドラマの一話分くらいな感じかな。
妙なオチや辻褄合わせはしなくてもよかったような気もする。
二谷英明さんが演じた石塚は、オレは学歴もないし、一生ぺいぺいだぜ、どんな手を使ってでも成功してやるのさ、って感じには見えない。石原裕次郎さん演じた三上も、オレは土方だぜ、みたいな泥臭さは感じない。浅丘ルリ子さん演じた玲子も、だからどうしたって感じだ。

簡単にあらすじ。
麻薬捜査をする三上刑事と石塚刑事。麻薬の運び屋のあとを追っかける。運び屋は車にはねられてしまった。
ところが、持っているはずの麻薬がない。そういえば、途中にいた、おでんの屋台が怪しい。ということで、屋台のおやじを連行する。
おやじは、黙秘を続ける。おやじは、一瞬の隙をついて逃走、石塚刑事から拳銃を奪い発砲。石塚刑事がおやじに飛び掛かる。咄嗟に、三上刑事は親父を射殺する。
実はその前に、三上は、おやじの娘、平岡玲子と知り合って、いい女じゃん、と思っていた。

三上はショックを受けて、刑事を辞職、北海道のダム工事現場で土方になった(たぶん、玲子のことが大きい)。

4年後、土屋警部がやってきて、いろいろと吹き込んでいく。石塚はなぜか、金持ちになり、しかも、玲子を嫁にしている。ただ、その元手がわからないが、ひょっとして……。

三上は横浜に戻り、本当だったので、やけになり、喧嘩をして大怪我をして、病院に入院した。

土屋警部からの連絡で、玲子がお見舞いに訪れ、さらに、退院してからは、石塚と会うことになる。石塚は、チェーンストアの社長になっていて、お前も、一緒に、手伝ってくれよ、などと、羽振りのいいところを見せる。

そのあと、いきなり、土屋警部は、真相を話し始める。
石塚刑事の拳銃には弾は入っていなかった。最初から、弾の入っていない拳銃を屋台のおやじに渡して、逃がしたのだ。

三上はわざと目立つ感じで、ギターを鳴らし歌いながら歩くのだった。すると、あっちこっちから怪しいのが集まって来る。そいつらを引き付けておいて、大暴れ。痛めつける。実はこの連中、石塚の手下らしい。

一方、石塚は、玲子と一緒に旅行へ。車を走らせる。

途中のカーラジオのニュースで三上が暴れたと言っていた。検問に引っ掛かる。なぜか、石塚は免許証を持っていなかった。警官に言い訳している間に、玲子は、車で立ち去ってしまった。

また、一方、三上は、なぜか、石塚邸に忍び込む。そこに、石塚が帰ってきて、よせばいいのに、電話で、てめえら、三上を始末しろと、言ったじゃん、と手下に文句。
それを聞いていた三上、激オコで、隠れたところから出てきて、石塚と殴り合いになる。

石塚をノックアウト、たしか、警察に行ったのかな。警察には、玲子も来た。そこで、三上はさっきの喧嘩のとき、奪った拳銃を玲子に渡す。

石塚も土屋警部もやって来た。

そこで、なぜか、石塚は、得意げに、真相を話し始める。だが、証拠はないもん、と勝ち誇った顔。撃ってみろや、ほれほれ、と開き直る。その陰では、土屋警部が、オープンリールのカセットデッキを木の下にセットして録音しているのだった。別の場所だったり、話さなかったらどうすんだろ。
ところが、玲子が撃つのであった。石塚は玲子のもとへ行き、玲子から拳銃を奪い取ると、自分に向けて撃った。土屋警部に、玲子が撃ったんじゃない、自分で自分を撃ったんだ、と言い残すと亡くなるのであった。

途中から、石塚が悪の総帥みたいになったり(いつの間に)、かと思えば、最後は、玲子大好き人間になって、玲子をかばって命を落とす。

主役の三上はポカンである。あまり、ストーリーがまとまっていない段階で撮影に入ったのかな。
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