落ちこぼれ妖狐と人間の青年の交流、そしてふたりの行く手を拒む物の怪たちとの戦いを描く中国発ファンタジー・アクション。
「ゴッドスレイヤー」とジャケットが似ていたので、わざと連続レビューしてみました。関連は全くないので悪しからず（笑）
一体どれだけ同様の作品があるのか知らないけど、どれを観ても美しい映像技術とワイヤーアクションは見応え充分。見てて悲しくなるようなチープさはまず感じない（そんなん邦画だけか）
ここでのスコアがやたら低いけど、個人的にはそこまで悪いとは思えなかった。展開がワンテンポでやや冗長なのは間違いないけど、落ちこぼれを主人公にした友情物語はジャンプアニメにも通じるストーリーのようで結構楽しかった。ちょっと切ないラストが胸にササる。
相変わらず構成のヘタさを感じるけど、ゴッドスレイヤーと比べてファンタジー世界だけの物語なのであまり問題ないし、甲乙付け難いがこちらの女優さんがより好みだったのも有効ポイント（笑）
ちなみに音楽は久石譲、ジブリ作品のように妖怪が次々と登場する物語との相性はバッチリ。本作の為に39人のオーケストラを特別編成したそうで、こんな日本で公開するかどうか微妙なラインの作品を担当しているあたり、氏の中国での評価の高さが垣間見えた。
劇場鑑賞したけどU-NEXTやアマプラでもレンタル配信中。世界観が気になった方や余ったポイントなどの使い道に迷ってる方は是非（過度に期待せずに）ご覧ください。上記の通り音楽に拘った作品でもあるので、可能な限り良い音響でお楽しみくださいませ。
