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ザ・ボーイ 鹿になった少年のowlマンのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

子供の無垢の中にある“孤独”“残酷”

人があまり寄り付かない山の中に立つ、
モーテルに少年は父親と二人で暮らしていた。車にひかれた“鹿”を発見した事によって少年は“死”へひかれてゆく..

もう...嫌な気持ちになる瞬間が多い映画でした(久々なこの気持ち...)

“人は何で死ぬの?”“死ぬって何?”のような子どもの純粋な疑問って言うよりも、ひたすら“死”への好奇心・興味も持つ、少年の行動が“怖い”って言葉では足りないくらいに不気味でした。

プロムに宿泊に来た、大学生に暴行を加えられて、お酒を浴びせかけられた少年はまるで“生まれたばかりの鹿”のようになって父親に助けを求めるのだけど、父親はお前が悪いと突き放なされるのだが...多分この時に本当に“ナニ”かが少年の中に生まれたんだろうと思った。

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』のように、純粋故の残酷さなのですが、特殊能力系では無いので、ひたすら人として残虐さを見せられていて、寝る前に見たら後悔します。(ファンタジーと思ったんです💦)

最終的に、
少年は“鹿の角”“鳥の羽”を着けたモノを被って、火を放つのですが...


『フルフル』といった悪魔がいるそうです...
燃え立つ尾を持つ牡鹿の姿で現れる。翼の生えた鹿の姿で描かれている。フレッド・ゲティングズは「炎の蛇の尾を持つ有翼の鹿の姿」としている。(wiki参照)

まさにこの悪魔に見えました。
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