ねこ無双

ガール・アンド・スパイダーのねこ無双のレビュー・感想・評価

4.0
意味深な視線、意味深な会話、特に衝撃的な事件が起こるわけじゃ無いのに、何故か最後まで目が離せない群像劇。

3人でルームシェアしていたが、そのうち1人の女性が出ていくことに。
引越しの手伝いでやってくる女性の母親。
引越し業者の男性二人(中年と青年)。
下の階でルームシェアしてる女性二人。
別のフロアに住む猫好きお婆ちゃん(この人は恋愛に絡んでこない)。
向かいの店で働く女性。

引っ越す前日の夜、開かれるパーティーに集う人たち。
錯綜する男女、女性同士?誘惑と嫉妬と牽制。

主要登場人物は子供と猫と犬と蜘蛛を抜くと、9人(10人?)
こことここ、過去なんかあった?こことここ、なんかいい感じ→から険悪。こことここ、険悪→からの仲良い?もしくはその逆…だったり。

人物関係図が欲しくなるほど関係が錯綜して、意味深な視線の先にいる人と会話にこの人とこの人はどんな関係なんだろうと頭はフル回転した。
ミステリーものじゃないんだけど、ミステリー。
セリフがポエムのようでまるで不思議ちゃん。

象徴的に蜘蛛が出てくる。あとかわいい猫も(これはちんまりいるだけ)
私の語彙じゃ説明できないのが悔しい。
よくわからん…よくわからんけど、面白かったです。