Paula

ホーンテッドマンションのPaulaのネタバレレビュー・内容・結末

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニングのシンデレラ城のロゴは2022年から使われている祝100周年の "catchy" 付き... そんなのどうでもいいけど⁉

Kent: This mansion is unhinged. She
   needs all the help she can get.
   You wanna be a hero?
Ben Matthias: Pass.
Kent: Two thousand dollars.
Ben : What's the address?
ベンがホーンテッド・マンションにかかわるきっかけとなったケントとの少しだけ笑いの取れるセリフより... ところで

FAQ) アトラクション「ホーンテッドマンション」は
   何才から乗れるのですか?

答え) "トゥームバギー" には膝に乗せて0歳児から
   でもOKって、はぁ~ぁ⁉

まぁ、それはさておき、このディズニーの古典的で使い古されたアトラクション「ホーンテッドマンション」は、つまりどんな年齢でも乗れるってこと。ディズニー好きならバカでもチ〇ン(〇にしたのは江戸時代からある言葉でも誤解と弊害があるので失礼)でも誰でも乗れる低次元の脳ミソを持っている方が好む乗り物と言えるかも?だから映画もそれに合わした様に頭の軽い人用なっちゃって⁉言い過ぎでした失礼しやした。でも何故こんなことを載せるかってか?
この映画の初期段階のディズニーによる草案は"少年"を対象にした共感を呼ぶ物語で、なおかつ拝金主義ディズニーに欠かせない"必ず儲かる"ブランドを探していた頃、映画の監督、脚本、プロデュサー業で忙しくなり始めていたギレルモ・デル・トロが2010年のサンディエゴ国際コミコンで “TRON Legacy” のセッション中にサプライズ登場をしリップサービスなのかは知らないけど監督も含めた映画の三種の神器を引き受けると公表していた。ただ2017年のヒット映画『The Shape of Water』によって超が付くほど多忙となりとん挫したと言われているが⁉ そこんところが、個人的には怪しくておかしな話で勘繰りたくもなる事が... デル・トロは本作の脚本を2012年にはすでに書きあげているのにそれにもかかわらず彼のを使わずに新たにケイティ・ディポルドの手によって別の脚本をディズニーが採用している事。この人の以前、執筆していた脚本をもとにした映画に対して...

When in doubt, clobber the audience
with a special-effects mardi gras. なんて揶揄されていたけど..マティグラ(謝肉祭)はこの映画の設定場所と同じニューオーリンズで盛んだったので敢えて載せてみました。(2016.7.14 The Financial Timesより )

デル・トロのやや恐怖をあおる脚本は主役を予定していたライアン・ゴズリングとともにフェイド・アウトしている。

作中、ゴーストによってトゥームバギーに見立てた椅子が登場人物を乗せて移動するシーンがあるので、つまりホラー映画なんて呼べるものではなくてアトラクションが持つ "スリル" という "怖さ" を映像化し表現しているだけでホラー映画の持つ "恐怖" は一切持ち合わせていないと言う事ができるかもしれない。
あくまでも本作『ホーンテッドマンション』はディズニーランドのアトラクションに則した映画作りがされているのでゴーストのキャラを胸像に重ねるプロジェクションマッピングやUSJの "ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター" でも見ることのできる絵画の中の人物が動いたり、また二階の回廊から下を見るとゴーストがクラシック・ダンスを踊っていたりするシーンにアトラクションと映画がリアルタイムにオーバーラップするように感じてしまう。

他にも映画とアトラクションとのコラボによる戦略的経済活動の発想は「後悔先に立たず」で知られるルーカスの言葉がディズニー史の本に載っている。
In his new memoir, "The Ride of a
Lifetime," which Insider has obtained,
Disney CEO Bob Iger said Lucas "felt
betrayed" when he found out his script
outlines were scrapped.(2019.9.25 INSIDERより)

序盤から最愛の女性の死という多少なりとも重いテーマから入るので個人的にはコメディに乗り切れない自分がいたけども本作には、テキサス訛りのオーウェン・ウィルソン、コメディの巨人ダニー・デビート、かつて(失礼女子に対して)はハリウッド界の美ボディの持ち主ジェイミー・リー・カーティス、作中誰だか分らなかったジャレッド・レト...etc.
この映画のことを悪く言う人は、"宝の持ち腐れ" ならぬ役者の...なんてね。でもストーリーを含めた映画自体はとても見やすく最後もきっちりと終わるのでそれなりに楽しむことができました。でも?
8月4日に公開されるピクサーの最新作『マイ・エレメント 』 (2023年)は、アメリカでは公開当初は感動を与えられず『インディ・ジョーンズ』シリーズ の最終作で現在上映中の『 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023年)に至っては大幅に成績を地元アメリカでは落としている。ディズニー最大のドル箱であるマーベル・シネマティック・ユニバースもここ数カ月苦戦していて、『アントマン&ワスプ:クワントゥマニア 』(2023)は劇場公開中に採算が取れなかった数少ないMCU作品の1つとなった。
それはあまりファンの方々は心配する必要のない事と言えて、DVDなどのソフトや動画配信による課金でいくら "box-office flop" になった作品でも最終的に成功すると考えられている。それはアメリカの大手通販会社が上映された映画を直ぐにVODで配信していることが証明するように予算的には何の痛手にもならないというシステムが存在している。


夏休み中・・・ 
人の死を扱う為にPG-13 指定
猛暑の中、無理難題を言って駄々をこねる低学年から高学年までの小学生をお持ちの親御さんがいれば涼しいところで123分間は黙らせることができるので少しは休めるかも... 淡い期待になります。

それでは皆様
The afterlife !!
Paula

Paula