のんchan

名付けようのない踊りののんchanのレビュー・感想・評価

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)
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人生の半分以上を踊りに携わっていた私としては、この作品を劇場で見逃してしまった後悔があったが、配信はありがたい🙏
これはスコアを付ける作品ではないように感じた。


田中泯をダンサー・舞踊家と認識している方が少ないのでは?
映画『たそがれ清兵衛』から何作もの映像作品へ出演しているので、俳優と思われているかも?


この作品は『メゾン・ド・ヒミコ』で田中泯を抜擢した犬童一心監督が再びカメラを向けている。
内容は2017.8.27〜2019.11.25に撮影。この期間に田中泯は72歳〜74歳になり、5カ国48箇所で90の踊りを披露。映像はその1部である。

ダンス公演歴は3千回超だという。
40歳の時に決意し、山村へ移り住んで農業を礎とした日常生活をおくっている。踊るためだけの身体作りはせず、自然と向き合いながら身体を鍛えている。より深い身体性を追求している。

"場踊り"と言って、同じ踊りはなく、今、まさにその居る場所で思いつくままに表現する。
思考、感性、経験、生き様、肉体、呼吸、静、動、詩、自然、土、水、油、祈り、悟り...


70代で白髪で皺があるからこその表現法であるし、ただただ圧倒された。これぞ舞踊なのかも。

まだまだご活躍をお願いしたいです🥺
のんchan

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