琵琶法師　山鹿良之の作品情報・感想・評価

移転前の閉館上映以来4年ぶりのみなみ会館

キャメラが山鹿に完全に負けている。でも被写体として強すぎるから恐ろしいショットも撮れてはしまう。それにしても琵琶の語りに絵巻とナレーションを被してストーリ…

琵琶法師の山鹿良之翁のドキュメンタリー。初めてちゃんと琵琶の演奏を聞いた気がします（肥後琵琶というらしい）。こんなに美しい音とは。

当時御年91歳、老いに老いて、不自由極まる体でなお身の回りのこと…

　琵琶奏者としてのピークは
　　過ぎたであろう老人の日々
　見えない目と　曲がった腰　思うように
　　動かない手でろうそくに火を灯す
　　　　自分のごはんも作る

　舌を使いながら　琵琶の弦を張る…

71年に『日本幻野祭　三里塚』を撮った青池憲司さんの91年のドキュメンタリー。

青池さんのいとこに兵藤裕己さんという学習院の先生がいらして、彼は日本中世文学や芸能の研究者。その縁で1920年代から…

「琵琶法師」という本で存在を知り、気になっていた山鹿良之。
フオロイーさんのクリップで上映中なのを知った。連日トークショー付きで本日は監督が登壇。生誕１２０年記念の上映を全国で予定されているそう。
…

第一級の記録映画！
山鹿さんは映画の中で弟子に「ぼろを着ていても芸は錦じゃなけりゃだめだ」（記憶ではこのように）と言っていたが、まさに普段の山鹿さんは普通のおじいちゃんだけど、琵琶を奏で唄うその野太…