ようすこ

アウシュヴィッツの生還者のようすこのレビュー・感想・評価

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)
4.0
生きるために命を犠牲にして、一つでは足りなくて積み重ねて積み重ねて、それでも足りなくて積んで積んで積んで、積み上げて積み上げて積み上げて、やっとというところで、あと少し足りなくて、もう一つだけ積み上げる。

そこまでして何のために生きるんだろう。
なぜ生きなければいけないんだろう。

命が重たく、それと同時にものすごく軽い。
もしかすると、命を一つ奪われる方が楽なのかも。

生き残ることで、ただ奪われる。
何度も何度も奪われる。
奪われ続ける。

生きること自体虚しく思える。
やるせない思いに縛り付けられる映画。
ようすこ

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