Kun

わたし達はおとなのKunのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
4.5
まるで棚や階段の陰からじろじろと覗き見するようなカメラワーク。それが段々と「もうここまで来たら元には戻れない」というシーンから撮っているカメラが変わっている。時系列は細かく行き来するも、その時のカメラの選択により暗に示される。
あと、間合いの長さが完璧で、特に終盤のワンカットのシーンは息が止まりそうになった。息が詰まり、早く終わってほしいという気持ちとまだこのシーンを見ていたいという気持ちが折り混じる、これぞいい映画観たな、という醍醐味のような時間だ。最後に、メゾネットの螺旋階段でのカメラの動きが藤原季節の目と感情の揺れに繋がっていて、まーすごかった。
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