このレビューはネタバレを含みます
「わたしたちは大人」の恋愛をしてるつもりで、全く子供のままの恋愛をしてる二人。
責任をとることもせず、自分の本音を誤魔化し、自分とも相手ともちゃんと向き合っていない二人。機嫌のいい時だけ妙に波長が合う感じが若い。
本音が話せない前半戦から、ところどころ回想シーンとして時間が前後しつつ、本音に気づいていく二人。
身体が構図によって、何度も分断されたり、突き刺さっているように、気持ちや関係に亀裂が入っていく。
ラストの卵を無我夢中にスッキリした顔で焼いて、泣き顔でトーストをかぶりつくのがよかった。
鍵を渡されるシーンには彼は手しか登場しない。画的にもようやく離れられた彼女。
ちゃんと別れることを学んだ彼女は、自立への一歩を踏み出し映画は終わる。