セリフぽくない言い回しや話し方だったり、とてもリアリティがある。
どんなに言葉をかわしていても、コミュニケーションをとれるとは限らないのかな。中身のない会話で満ち足りることもあれば、逆に思いをしっかりと話しても全く伝わらず虚しいこともある。
自分が悪者にならないために、都合のいい理屈を組み立てて相手にぶつけるのは、わがままにわめくよりもずっとタチが悪いと思った。
こういう映画を観るといつも自分の中で反省会が始まってしまう。
映画そのものの話ではないけど、上映後劇場からほとんどの人が出て行き、ちょっと静かになったとき、ご夫婦でいらしていたおばあちゃんが「いろんな人がおるなぁ」と呟いていたのがとても印象に残った。