2023年、263本目。
ポスターの女性の顔を掴む行為が大嫌いだ。
嫌悪感の湧くビジュアルからさらに上を行く鳥肌モノのストーリー。
子供と大人のちょうど狭間の大学生という宙ぶらりんな時間に交差する幸せと絶望の時間軸が最高で最低だった。
まるで覗き見をしているかのような臨場感に嫌でも引き込まれる。
ずっと生々しい会話を聞かされて男にも女にもイライラしっぱなし。この年代にごまんといるであろうこういう奴ら。
特に口を開けばクズ発言しかしない男の描写は凄まじい。クズじゃないシーンがまるで見当たらない徹底ぶり。
こんな男の子供でも産みたいのか、女でも全く気持ちがわからないしわかりたくもなかった。
妊娠で圧倒的に不利なのは女という事実は変わらず、決断を迫られるのも女。その理不尽さにまた腹が立つ。
この作品を観て感じた気持ち悪さは自分もこういう時期を通過してきたからだろう。
見覚えのある場面、聞いた事のあるセリフに反吐が出る。
ラスト、自分のためだけに食事を作るシーンが良かった。