ゆう

わたし達はおとなのゆうのレビュー・感想・評価

わたし達はおとな(2022年製作の映画)
3.7
おとなとは。台詞回しとか演出やシチュエーションが生々し過ぎて嫌になるくらいの映画だった。おとなになりたくねえ。こんな話は知りたくないけど往々にして死ぬほどあるんだこんな話は。

優実の友達4人グループみたいな女性陣、絶対嫌だな…めちゃくちゃいっぱいいそうだけど…それゆえに余計嫌だな…。

時系列を混ぜることで美しい過去と惨めな現在を対比したいのはわかるし辛い気持ちにはなったけど、ちょっと分かりづらさが勝つかも。

大切な1人だけを想い行動するという美しい規範を失っていく過程を「おとな」になると呼ぶんだろうか。悲しい。

直哉もクズだが優実みたいな女とも一緒にいられないわ。出来損ないの大人同士、お似合いのカップルだったのかもしれない。
現実を見て論理的な「おとな」のつもりで、やってることは性欲で後先考えられなくなってるクズの彼氏と、背伸びして自立した「おとな」のつもりで、自分の感情に支配され現実的に物事を解決しようともしない幼稚な彼女。
最後のやりとり生々しいわあ。

クズにはクズしか寄ってこない。君が過去を勝手に精算しようとして真っ当になろうとするのは自由だけど相手がそれを認めてくれるかは分からないよね、とは常々思う。
ゆう

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