磨

映画 文豪ストレイドッグス BEASTの磨のレビュー・感想・評価

3.3
芥川龍之介や太宰治など、実在の文豪の名を持つ人物たちが繰り広げる"異能"アクションバトルが人気となったアニメの実写映画版。
ー少し補足すると、その人物がそれぞれの作品に因んだ能力を使用して戦うというトンデモ設定(太宰だと異能を無力化する「人間失格」、与謝野晶子なら治癒異能「君死給勿」など。「白鯨」のハーマン・メルヴィルなど海外の文豪も登場)

アニメはけっこうハマりました。登場キャラのヴィジュアルや声優陣などは明らかに女性ファンをターゲットにしたと思うけど、その発想やアニメーションはなかなか面白く、今でもオススメできるアニメの1つ。


本作はそのアニメ(原作)の主役である中島敦とライバルである芥川龍之介の所属組織が逆だったら‥というifの物語(連邦のシャアとジオンのアムロみたいなもんか?)

あまり知らない俳優さんのかなりオーバーな演技は最後まで気になったけど、後で一部の人物以外は舞台版からの続投という事で納得。
その役者達によるCGを駆使した“異能バトル”アクションシーン、さすがにチープさは隠せぬものの、そこまで悪いとも思わなかった。“異能バトル”とCGの相性はかなり上々。

ただ漫画(アニメ)のキャラクターをそのまま実写化した違和感は最後まで拭えず。もみあげが白い芥川が北大路欣也さんと被ってきて、真面目にやってるのに段々と笑えてきてしまい…(笑)

全体的に見てもキャラに焦点を当てすぎて内容がちょっと置いてかれてるのかな?と…。
ファン・ムービーとしては良いと思うけど、それ以外の人には・・・という感じです。
磨