2022年鑑賞56作目
テアトル梅田が閉館する9/30に観に行った。
生まれつき顔にアザがあるアイコの遅い初恋を描いた作品。
初恋なんだろうと思えるアイコの不安な様子。疑心暗鬼。恋の喜び。
アザのことを気にかけるのが思いやりなのか何もないように接するのが優しさなのか。
「全てさらけ出して受け入れてもらう必要なんてないでしょう。人は裸で生きる動物じゃないんだから」
このセリフがとても好き。
結論は一つじゃない。
自分の好きなようにすればいい。
アザは悪いものでない。
生まれ持った「自分」の一部。
よだかが名を奪われることを嫌がったのは自分でなくなるからでないか?という推測がこのセリフで活きてくると思った。
あと、光の見せ方が良いなと。
飛坂とアイコが2人で会話する夜道で街灯の灯のフレアとゴーストがアイコのターニングポイントを照らしてるような(ピンスポットライトのような)演出だと感じた。
しかし、それを少しカメラが動くと消えてしまうから瞬間的なものとも。
ラストシーンのまだ明るいうちの(夕方の時間帯かな?)フレアとゴーストは成長した、一歩前に踏み出したアイコを優しく照らしていてより良い明日が待っているのだろうと感じられた。
テアトル梅田で最後に観た作品が良いもので嬉しい。